高瀬りょう

歴史・史料担当

高瀬りょう

歴史学を基盤として、古代史・近代史・考古学を中心に調査してきました。国内外の史料や学術研究を長年読み解いてきた経験があり、ロザニカではその経験をもとに、一次史料を重視した歴史記事の調査・執筆を担当しています。

担当領域

歴史上の事件や人物、古代遺跡、歴史的建造物、考古学上の発見、伝承や逸話などを中心に担当しています。特にロザニカでは、「昔からそう言われている」という理由だけで話を確定させず、可能な限り元となった史料や研究資料まで遡ります。同じ出来事について複数の記録が残っている場合には、それぞれがいつ書かれたものなのか、出来事からどれほど時間が経っているのか、記録した人物がどのような立場にいたのかも確認します。歴史では、新しい研究や発掘によって従来の説明が見直されることもあります。そのため、広く知られている説と現在確認されている証拠が必ずしも一致するとは限らない、という前提で資料を読むことを重視しています。

私が歴史資料を見るときに大切にしていること

私が歴史について調べるとき、最初に意識するのはその資料がいつ、誰によって、どのような目的で作られたのかです。

出来事と同じ時代に作られた記録と、数百年後に書かれた記録では、同じ内容が書かれていたとしても意味は異なります。後世の文献には、それ以前の伝承や政治的な意図、当時の価値観が入り込んでいる可能性があるからです。

また、「記録が残っていない」という状況の扱いにも注意しています。史料に書かれていないからといって、その出来事が存在しなかったとは限りません。しかし逆に、証拠が存在しない部分を想像だけで埋めてしまえば、史実と物語の境界が分からなくなります。

そのためロザニカの記事では、「史料から確認できること」「研究から考えられていること」「まだ分かっていないこと」をできるだけ分けて伝えるようにしています。歴史の面白さは、限られた資料から、どこまで確かに言えるのかを見極めていくところにもあると考えています。

CHECK POINT

歴史や史料を調べる際には、主に次の点を確認します。

01|その情報の出典はどこか
現在の記事や書籍だけでなく、その説明がどの史料や研究を根拠にしているのかを確認します。

02|資料はいつ作られたものか
出来事と同時代の記録なのか、数十年・数百年後に書かれたものなのかを区別します。

03|誰が、どの立場から記録したのか
記録者の立場や目的によって、残される情報や表現が変わる可能性を考慮します。

04|複数の資料は一致しているか
一つの資料だけで判断せず、別の記録や考古学的証拠、研究結果と照合します。

05|事実と後世の解釈が混ざっていないか
史料そのものに書かれている内容と、後の研究者や著者による解釈を分けて確認します。

06|「分からないこと」を埋めていないか
証拠のない部分については、無理に結論を出さず、不明であること自体を情報として扱います。

主に確認する資料

記事の内容に応じて、できる限り情報の出発点に近い資料を確認します。

主に参照するのは、歴史上の文書や記録などの一次史料、考古学・歴史学分野の研究論文、発掘調査報告書、公的機関が公開している記録、博物館・大学・研究機関の資料などです。一つの資料だけで結論を出すのではなく、複数の史料や研究を比較しながら、それぞれがどこまで同じ事実を示しているのかを確認します。

また、一次史料が残っていないテーマでは、そのこと自体を明確にしたうえで、後世の記録や研究がどのような根拠から現在の説明を組み立てているのかを確認します。ロザニカでは、歴史を「昔の話」として紹介するだけでなく、現在確認できる証拠から、どこまで言えるのかを意識して記事を制作しています。


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