第7位:デッカ・レコードがビートルズを断った – 音楽史に残る大逆転
どんなに業界大手でも、未来を見抜く目を誤ることがあります。まさにその象徴的な出来事が、イギリスの老舗レコード会社「デッカ・レコード」とビートルズの“すれ違い”です。ビートルズがレコード契約を夢見て上京したあの日、メンバーとマネージャーのブライアン・エプスタインはデッカのオーディションに臨みます。ですが、デッカが下したのは「ギター・バンドはもう流行らないだろう」という冷ややかな判断。加えて、同日にテストを受けていたブライアン・プール&ザ・トレメローズの方が地方マーケット向きと見なされ、彼らとの契約が進められたのです。伝記作家によると、デッカの担当者がすでにトレメローズを推す心づもりだったとも言われています(※1,2)。
ではもしデッカがビートルズを選んでいたら、音楽史はどうなっていたのでしょうか?後に世界を席巻する4人が、最初の扉で引き返されるという「歴史のもしも」は、今なお多くの音楽ファンの話題です。この決定が下される瞬間、デッカの会議室では静かに歴史が動いていたはず。結果として、デッカは空前の逸失利益を出し、逆にビートルズはEMIのパーロフォン・レーベルでデビューし、旋風を巻き起こすことになります。「当時の業界常識」がいかにして運命を分けたのか——奇妙な分岐点を覗き見せずにいられません。
