あなたが「まさか、そんなことが本当に?」と思うような、信じられない奇妙な詐欺事件が世界には実在します大勢の一般人やエリート、時に国そのものまでがダマされてしまうのは一体なぜなのでしょうか?美しく緻密で、どこか不気味な『誰かに話したくなる』世界の巨大詐欺の舞台裏を、少しだけ覗いてみましょう。
第10位:テルノス:“血1滴で全てがわかる”偽りの未来

Visual by ロザニカ, via midjourney
たった一滴の血液から、すべての医療情報が簡単に分かる――そんな夢のような未来を、現実のものとして世界に提示したのがアメリカの医療ベンチャー「テルノス(Theranos)」とそのカリスマ創業者エリザベス・ホームズでした。

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誇り高く黒いタートルネックを身にまとい、若き女性起業家の象徴として現れたホームズの言葉に、シリコンバレーの投資家と世界中のメディアが息を呑みました。もしも誰もが格安で自宅近くの薬局で、指先から血を一滴取るだけで重大な病気の兆候まで発見できるとしたら…。この“もしも”に世界中が熱狂し、著名投資家や大手企業までもがテルノスに巨額の資金を投じる大騒動となったのです。

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しかし、その裏側では驚くべき事実が隠れていました。外部の検証で判明したのは、テルノスが宣伝する血液検査技術はほぼ実現していなかったということ。ホームズら経営陣は、自社技術に関する誇大あるいは虚偽の説明を重ね、関係者やメディアを巧妙に欺いていたのです。

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これにより健康を信じて行動した人々、そして彼らに投資した大手投資家—実業界の重鎮までが、壮大な“未来の幻想”に巻き込まれる事態となったのです。
最先端のテクノロジーとカリスマの力が組み合わさると、現代社会でもここまで壮大な“未来の嘘”が実現してしまう。テルノス事件ほど、「信じたい未来」が時にどうしようもない現実とすれ違うのかを示した事例は他にありません。“怖いけど知りたい”この感情こそ、奇妙な実在の証明なのです。
