第7位:スターゲイト計画 ー CIAが本気で試した“超能力スパイ”計画
アメリカの情報機関はかつて「人間は遠く離れた場所を、透視することができるのか」を本気で調べていました。その代表格が、いわゆるスターゲイト計画です。冷戦時代、CIAなどが関わった、透視による情報収集の研究計画です。

実験では、被験者が見えない場所や対象についてイメージを語り、それを図や文章で記録しました。その後、評価者が実際の対象と報告内容を照合し、どの程度一致しているかを判定します。しかし、この夢のような計画は、最後まで決定打を出せませんでした。

1995年、CIAはアメリカ研究所による外部評価を受けました。その結論は、偶然では説明しにくい結果も一部あったものの、遠隔視は不安定で再現性に欠け、情報活動に使えるほど信頼できるものではない、というものでした。CIAはその後、計画を復活させない判断をしています。

なぜ、国家機関がこんなオカルトすれすれの研究に手を出したのでしょうか。その理由は冷戦です。もしソ連が超常的な情報収集技術を研究しているなら、アメリカも無視できない。仮に成功確率が低くても、軍事施設、敵国の動き、行方不明者、秘密基地の情報を少しでも得られるなら、情報戦の“抜け道”になるかもしれない。そう考えられたのです。

スターゲイト計画の不気味さは、国家が超能力スパイを本気で検証し、軍事や諜報に使える可能性を探ったこと自体にあります。科学とオカルト、国家安全保障と人間の未知の能力。その境界線に、アメリカは本気で予算と人員を投じていたのです。だからこそ、この計画は今もなお、“極秘に進められた狂気の計画”として語られ続けています。
