第9位:1962年 タンガニーカ笑い疫病

Visual by ロザニカ, via midjourney
「笑い」という、通常なら楽しくて健康的なはずの行為が、途方もない混乱と恐怖を生む世界があったとしたら…と想像しただけで、なんだか背筋がゾワリとします。1962年、アフリカ東部のタンザニアで実際に発生した「タンガニーカ笑い病」は、“笑い”が村じゅうに伝染し、日常を一変させてしまった奇妙な出来事です。

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発端は、カシャシャ村の女学校で起こったとされ、最初はたった3人の生徒が理由もなく笑い続ける異様な症状に襲われました。しかし、この不可解な笑いは目まぐるしいスピードで広がり、あっという間に学校全体の生徒たちへと伝染していきます。最終的には生徒の多くが「笑いが止まらない」「泣いたり暴れたりする」など日常生活もまともに送れなくなり、周囲の村や他の学校にまで“笑いの波”が押し寄せました。教育機関は相次いで閉鎖され、混乱は予想以上の広がりを見せたのです。

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そもそも、なぜこんな現象が2年近くも続いたのでしょうか?有力な説のひとつでは、当時の社会不安や新しい教育制度へのストレスが心因性の集団ヒステリーを引き起こしたとみられています。実際、村や家族全体に症状が連鎖し、“笑い”なのにまったく楽しくはない、むしろ誰も止められない苦しみとなっていたそうです。このタンガニーカ笑い病、奇妙な画像や当時の記録は今なお好奇心を刺激し、「本当に実在した現象なの?」と首をかしげたくなる、世界でも屈指の集団パニック事件として語り継がれています。
