第3位:1944年 “マッド・ギャッサー”事件

静けさに包まれていたアメリカ・イリノイ州のある町。その平和を突如かき乱したのが、“マッド・ギャッサー”事件です。ある夜、「家に侵入した正体不明の人物が毒ガスを撒いて逃げた」という通報が相次ぎ、住民たちはパニック状態に。被害者とされた人々は「息苦しさ」「めまい」「体がしびれる」といった症状を訴え、町中が“見えない加害者”の恐怖に包まれました。

不気味なのは、何度も通報されたにもかかわらず、誰一人として決定的な証拠を掴むことができなかったこと。現場から“怪しい犯人”が捕まったという記録も、明確なガス検出もありません。警察も捜査に乗り出しましたが、事件ごとに証言や状況がバラバラで、防ぎようのない不可視の恐怖だけが町を支配していきました。

以後、この事件は“マッド・ギャッサー”という名で都市伝説化。「見えない悪」の象徴として語り継がれる一方で、何が真実だったのかを巡って今もなお議論が絶えません。静かな町の日常が、一夜にしてホラー映画のワンシーンへと変わる…そんな実在した奇妙な瞬間をのぞき見するワクワクと背筋の寒さを、あなたもきっと感じずにはいられないはずです。
