第4位:核兵器誤作動事件
核兵器――それは「指1本」で世界の運命を左右する、人類史上もっとも危険な発明かもしれません。ところが、この最強兵器が“人間のミス”によって本当に発射寸前までいった実話が、現実の歴史に何度も存在しているのをご存知でしょうか。
アメリカと旧ソ連(現ロシア)を中心とした冷戦時代、両陣営は相手の攻撃に即応できるよう、緻密な警戒システムを構築していました。しかし、その巨大システムは決して無敵ではありませんでした。例えば、システムの誤作動によって「敵からの核ミサイル発射」を誤警戒し、応答の秒読みに突入した事例がありました。なかでも有名なのが、ソ連の将校スタニスラフ・ペトロフが米国のミサイル攻撃警報を「誤報」と見抜き、核戦争を回避させたというエピソードです。もしペトロフ氏がマニュアル通りに最終判断を委ねていたなら、人類史は全く違うものになっていたかもしれません。
また、アメリカでも技術的誤作動や通信の途絶がきっかけで、核兵器発射直前まで至ったことが繰り返し起きています。これらの事件は偶然と冷静な人間判断が重なったからこそ、大惨事を間一髪で免れました。
このような出来事は、どんなに最新技術があっても「完全な安全」など存在しないという、ある種の不気味さを感じさせます。専門家の間でも「過ちや技術的な故障は今後も起き得る」と警告されており、巨大システムをどう管理し、暴走を防ぐかは人類の課題として重くのしかかっています。核兵器という“封印された脅威”は今も現実に存在し続けているのです。
