第7位:ブルガリア共産党ホール
ブルガリアの中央部、手つかずの山岳地帯に突如現れるのが、まるで巨大UFOのような正体不明の建築遺跡──「ブルガリア共産党ホール」です。この特異な建物は「バズルジャ(Buzludzha)」とも呼ばれ、もともとはブルガリア共産党の本部として、山頂に威圧的かつ未来的なデザインで建設されました。その理由は、共産党の力と威厳を国中に知らしめるため。“権力のシンボル”として山の頂にそびえ立つ姿は、当時の政治体制がどれほど強大なものであったかを物語っています。
しかし時代が流れ、ブルガリアの政治的変化とともにこの施設は放棄されてしまいます。共産党体制の崩壊により使われなくなったホールは、荒れ果てたまま封鎖。内部には巨大なモザイク壁画などの見応えある遺構が残りますが、建物の老朽化や一部崩落などから安全面の問題も指摘されています。それでも一部が壊れた入り口からこっそり入る人もいるようで、危険を冒してまで見たいと思わせる強烈な吸引力がここにはあるのです。
その独特すぎるビジュアルと廃墟となった現在のミステリアスな雰囲気は、SNSや写真家たちにも絶大な人気を誇ります。山奥のアクセスしにくい場所にありながら、世界中の好奇心を惹きつけてやまないブルガリア共産党ホール。権力の夢の残骸と、異世界を感じさせる静寂が交差するこの場所を、一度はその目で見てみたくなりませんか?
