第9位:ミール鉱山
シベリアの大地にぽっかりと口を開ける巨大な穴──それがロシア・サハ共和国の「ミール鉱山」です。そのスケールは一目で「地球にブラックホールができたのでは?」と思わせるほど異様で、直径はおよそ1200メートル、深さは最大525メートルにも達します。Google Earthで上空からこの姿を見れば、自然なのか人工なのか一瞬戸惑うに違いありません。
1950年代、ソ連のダイヤモンド熱に突き動かされた人々がこの地を掘りはじめ、ミール鉱山は長らく世界最大級のダイヤモンド鉱山として名を馳せました。サハ地方のダイヤモンド産業を支え、現在でもロシアのダイヤモンド生産に欠かせない存在となっています。
一方で、ミール鉱山には危険な伝説がつきまといます。特に有名なのが「ヘリコプターが吸い込まれる」という話。実際に鉱山の巨大なクレーター内では強い下降気流が発生するため、上空飛行は禁止されています。この独特の地形が生み出す大気の流れは、まさに怪物級のスケールです。
また、過去には鉱山で事故も発生しており、その危険性は決して娯楽話では済みません。当然ながら、安全対策が取られていますが、ミール鉱山が持つ「危険な穴」としてのイメージは今も消えることがありません。
現在、鉱山自体での大規模な露天採掘は終了していますが、その異様な景観は観光でも人気を集めています。ただし、内部へ近づくには事前の許可など特別な手続きが必要です。地球上で最も「ブラックホール感」を体感できるスポットを、あなたもGoogle Earthでのぞいてみてはいかがでしょうか。
