第8位:キンバリーのビッグホール
南アフリカにポッカリと開いた巨大な穴、「キンバリーのビッグホール」は、地球に人間が刻んだ“執念”そのものです。驚くべきことに、このビッグホールは主にスコップやツルハシといった手作業によって掘り進められました。上空写真で見ると、まるで地表が別世界に通じているかのような異様な存在感。その広がりと深さには、誰もが思わず息を呑んでしまうはずです。
この巨大な穴が誕生した発端は、「ダイヤモンドラッシュ」。19世紀の初め、ある少年が偶然拾った石がダイヤモンドであることが判明した瞬間から、世界中の人々が夢と欲望を求めてキンバリーに集結しました。ビッグホールは、まさにダイヤモンドの輝きに魅せられた何万人もの人々が土を掘り返し続けて作り出したもの。掘削の現場では、ダイヤを求める情熱、時に過酷な労働や思わぬ事故も生まれ、「人間は欲望のためならここまでできるのか」という驚きと怖さを感じさせます。
現在このビッグホールは観光地としても知られており、迫力ある光景を間近で体感できます。ただ、底には不気味な池がたまり、油断できない雰囲気を漂わせています。転落事故などの危険も過去にあり、見学時は細心の注意が必要です。人間の欲望と自然の狭間に生まれたこの異形の穴――キンバリーのビッグホールは、「怖いけど見てみたい」そんな好奇心を猛烈に刺激してくれる場所なのです。
