
青い海と白い砂浜――ビーチといえば、多くの人が「安全で楽しい楽園」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、世界には美しさとは裏腹に、気付かぬ危険や予想外の脅威を秘めたビーチが存在します。ジェット機が頭上をかすめる海辺、ひっそり広がる“死神の波”、名もなき生物たちが潜む砂浜…。地図にも載るこれらの場所は、どこか不気味でワクワクする冒険心をかきたてます。本記事では、そんな「見た目だけでは分からない」世界の危険すぎるビーチ10選を、秘められたエピソードとともにご案内します。果たして次にその海岸であなたが目にするものは――?
第10位:マホビーチ

カリブ海の楽園・セント・マーチン島にあるマホビーチは、一見すると南国リゾートの定番――まばゆい白砂と透き通る青い海が広がる絶景のビーチです。しかし、ここが他のビーチと決定的に違うのは、すぐ背後に空港の滑走路が迫っているという点。そう、マホビーチの頭上を、旅客機がものすごい近さで飛び越えていくのです。SNS映えを狙う旅行者の間では「世界一飛行機に近づけるビーチ」として有名で、飛行機の離着陸を目の前どころか真下で体験できる特等席が日常の光景になっています。

なぜこんなことが起きるのかというと、プリンセス・ジュリアナ国際空港の滑走路端がビーチのすぐそばまで迫っているという独特の地形が背景にあります。上空をかすめるようにして着陸する飛行機――思わず息を呑むその迫力は、「写真や映像で見た通りの非日常」を体感させてくれます。けれども、このユニークなロケーションには裏の顔も。実は飛行機が着陸・離陸時に発生する強力なジェット噴流によって、ビーチにいる人が砂嵐に巻き込まれたり、吹き飛ばされたりして怪我をする事例がしばしばあります。多くの観光客はカメラを片手にその迫力を記録しますが、一方で空港側や地元当局も危険性を認識して、警告看板を設置するなどの注意喚起をしています。
マホビーチは、「絶景と危険が背中合わせ」であることを思い出させてくれる場所。目に焼きつく体験のスリルは確かですが、自然と人間の営みが奇妙に交差する不思議な現実を垣間見る、まさに“ロザニカ”ならではのスポットです。
