第3位:ケープ・トリビューション

ケープ・トリビューションの名を聞くと、多くの人はまず、その息を呑むほど美しい景観を思い浮かべます。オーストラリア北東部に広がるこのビーチは、ユネスコ世界遺産にも登録されたデインツリー熱帯雨林と壮大なコーラルシーの両方に隣接し、一帯は自然の豊かさと色彩で満ちています。しかし、その美しさの裏側には、「自然界のサバイバル」が見え隠れしています。

ここが特異なのは、熱帯雨林とビーチ双方の危険が重なり合い、人間がそっと足を踏み入れるだけで自然の掟が支配を始める点です。まず海辺では、イリエワニやジェリー・フィッシュ(クラゲの一種)など、いわゆる“遭遇すると命に関わる”危険生物が潜んでいます。さらに浅瀬や川の河口付近は、季節や天候によって急激な流れや海の変化が起きやすく、一瞬の油断が大きなトラブルにつながるのです。また、熱帯雨林側でも毒を持つ昆虫や危険な動植物が生息しており、単なるレジャー気分では済まされない油断禁物のエリアとなっています。
国立公園として厳重な管理がされていますが、それでも生態系のハードルの高さは格別。監視員や人工的な安全設備はごく限られており、“自分自身で身を守る”覚悟が不可欠です。それでも世界中の冒険好きがここを目指すのは、手つかずの自然と人智の及ばないスリルが共存しているからかもしれません。まさに「極限ミックス地帯」。足を踏み入れれば、映画さながらのサバイバル体験が待っています。
