第8位:グルイナード島
「かつて地図上から“消された島”…その理由は生物兵器だった!」
イギリス・スコットランド沿岸に浮かぶグルイナード島は、普通の離島とは一線を画す“背筋がゾクッとする”過去をもっています。この島が長らく人々の目から遠ざけられ、地図からも姿を消した理由――それは第二次大戦中に行われた生物兵器、炭疽菌(アントラックス)の実験地だったからです。
1940年代、イギリス政府の下でこの無人島は、「最悪の生物兵器」をつくり出す実験場として密かに活用されました。炭疽菌は強い感染力と殺傷力で知られており、グルイナード島で実際に感染実験が行われたといいます。その恐ろしい威力から、この島は「アントラックス島」と呼ばれるようになりました。
実験後のグルイナード島は、人間の立ち入りが厳しく禁じられました。島の土壌には炭疽菌の芽胞(しゅほう)が長い間生き残る可能性があるため、“もう安全”と言い切れない状態が続いたのです。そのため、公式には数十年もの間、地図から抹消されたという逸話まで生まれました。
やがて除染作業がスタートし、現在では一応“立ち入り可能”な状態にはなっていますが、この島が抱える過去の闇や、生物兵器開発の痕跡は消えることがありません。ミステリー好きなら一度はその実在を確かめてみたくなるでしょう。実験と軍事のはざまで“名もなき島”として扱われてきたグルイナード島――地球上の裏側には、こんなにもドラマチックに消された場所が現実に存在するのです。
