第3位:ポヴェーリア島
イタリア・ヴェネツィアのラグーンに浮かぶ小さな島、ポヴェーリア島。一見すると波静かな景色のなかに佇む普通の無人島に思えますが、その歴史をたどれば「ヨーロッパの闇島」と呼ばれるほどの、異様な存在感を放っています。読者の皆さんは「入ったら呪われる」とまで噂される島に、どんな過去が眠っているのかを覗いてみたくなりませんか?
その始まりは、14世紀から続く疫病=ペスト大流行の時代。ヴェネツィア共和国は、感染拡大を食い止めるために大量のペスト患者を都市から隔離し、この島へ送り込んだのです。隔離された人々のほとんどは、そのまま亡くなり、現地に埋葬されました。この“疫病患者の隔離地”としての歴史が、ポヴェーリア島の闇を決定づける第一歩となりました。
さらに、20世紀になるとこの島には精神病院が建設されます。建物はすでに廃墟と化しており、謎めいた逸話や都市伝説が数多く語られるようになりました。現在は完全に無人で、島への立ち入りは厳しく制限されています。ボートで近づく観光ツアーも許可されていません。荒れ果てた精神病院や、過去に埋葬された膨大な数の感染者の痕跡など、歩くだけで歴史の重みと不気味さが押し寄せるはず。
ポヴェーリア島は表面的な景観以上に、過去の出来事や人々の恐怖、そして封じ込められた歴史そのものが“危険”を物語っています。どこか惹きつける――でも決して一歩も踏み入れてはならない、そんな闇に包まれた現実の島なのです。
