第9位:ケプラー70b(超高温の地獄惑星)

「惑星なのに表面温度7,000℃」——そんな想像を絶する熱地獄が、はるか彼方のケプラー星系に実在します。その名前はケプラー70b。地球からおよそ4,000光年離れたこの惑星は、宇宙観測衛星ケプラーによって存在が提案され、あらゆる常識を覆す高温で知られています。なんと表面温度は約7,000℃。鉄を一瞬で蒸発させてしまうほどの熱さで、私たちの太陽の表面温度とほぼ同じレベルです。生き物はもちろん、どんな岩石や金属も本来なら存在できません。

この恐ろしい高温の秘密は、ケプラー70bがかつて恒星・ケプラー70(旧称KOI-55)の超巨大な赤色巨星に飲み込まれ、その中をサバイバルしたという異常な生い立ちにあります。一度恒星に呑まれてしまった惑星が、完全に消滅せず、超高温のまま恒星の“抜け殻”を周回し続けているのです。想像するだけでSF映画のような世界ですが、このような極端な環境は天文学者たちの好奇心と謎をさらに刺激しています。
ケプラー70bをめぐる科学的探究は続いていますが、この惑星が本当に存在するかどうかについても議論が絶えません。しかし、「惑星の限界を超えた極端な現実が、宇宙には待ち受けている」という事実だけでも、私たちの常識を一気に飛び越えてしまう話題です。まさに、恐ろしくも目を背けられない“宇宙の不思議”の一つでしょう。
