第5位:炭素惑星(ダイヤモンドの惑星)

もし宇宙旅行で降りたった星の地面が一面ダイヤモンドだったら——そんなSFじみた夢の話、実は理論上「炭素惑星」として現実に存在する可能性があります。通称“ダイヤモンドの惑星”と呼ばれるこれらの星は、私たち地球とは全く異なる化学的な奇妙さで満ちています。
炭素惑星はその名の通り、構成する主な元素がシリコンや酸素ではなく炭素。極限の高温高圧環境下では、膨大な炭素が結晶化してダイヤモンドとなり、地殻の下層に広がっていると考えられます。たとえば、太陽とよく似た恒星の周辺や二重星系に、こうした炭素惑星の候補天体が複数観測されています。有名なものでは「55 Cancri e」が挙げられ、主星が豊富な炭素を持ち、その影響で惑星自体にも大量のダイヤモンドが存在する可能性が指摘されています。また、宇宙空間に浮かぶ炭素質隕石にも、微細なダイヤモンドが含まれていることが分かっています。

地球上では限られた場所でしか見られないダイヤモンドが、別の星では当たり前のように地面に転がっているかもしれない、というのは何ともロマンと奇妙さが同居しますよね。しかし、これらの惑星の地表は決しておとぎ話のように優雅な場所ではありません。超高温や高圧、また酸素がほとんど存在しない過酷な環境で、人間は決して生き延びられないのです。「宝石の惑星」は、見るだけならきらびやか。でも“命”を持ち込むには、あまりにも敵だらけの場所なのです。宇宙には、想像もつかない美と危険が、一枚のダイヤモンド越しに共存しているのです。
