第2位:木星(超巨大台風と落雷の惑星)

宇宙で一番“身近な怪物”と言えば、やっぱり太陽系最大の惑星・木星です。夜空に輝くその姿からは想像もつかないほど、木星の大気はカオスと危険に満ちています。その象徴が、何百年も消えない「大赤斑」と呼ばれる超巨大な台風。この大赤斑は地球数個分のサイズとも言われ、そこでは壮絶な暴風が渦を巻いています。木星の大気には数百メートル毎秒の風が吹き荒れ、地球上のどんなハリケーンも霞んでしまうほどの威力です。想像してみてください、休むことなく続く暴風と、何世代にもわたって嵐が消えない惑星の光景を。
さらに、木星の異常気象はこれだけではありません。雲の中を照らすのは、猛烈な落雷。地球の雷雨も危険ですが、その比ではないスケールの雷が木星では発生しています。もし木星を訪れることができたなら、絶え間なく光る稲妻と轟音の中、高い木の下どころか、身を隠す場所を見つけることさえ難しいかもしれません。そもそも木星は「ガスの巨神」。足を踏み入れることすらできず、そこは嵐と光、闇が入り混じる未知の世界なのです。

NASAの探査機が撮影した木星の大気や嵐の映像は、私たちの想像を遥かに超える美しさと恐ろしさを併せ持っています。“見てはいけないものをのぞき見ている”そんな背徳感さえ刺激される、身近なのに最も遠い、大気の怪物。それが木星です。
